令和7年度水産環境保全委員会シンポジウム「水圏におけるマイクロプラスチックの汚染と生物に及ぼす影響と将来」

日時:令和7年3月29日(土) 8:55 - 17:30

場所:北里大学相模原キャンパス
https://www.kitasato-u.ac.jp/jp/campus-guide/sagamihara.html

企画責任者:大久保信幸(水研機構)・大嶋雄治(九大農)

プログラム

8:55- 9:00開会の挨拶・趣旨説明
Ⅰ.汚染の現状 座長:大嶋雄治
 9:00- 9:301. プラスチックの環境劣化とマイクロプラスチック形成
高原 淳(九大工)
9:30-10:002. 海洋における浮遊マイクロプラスチックの現存量と将来予測
磯辺篤彦  (九大応力研)
10:00-10:303. 淡水河川域
田中周平(京都大学)
10:30-10:40休 憩
10:40-11:104. 海洋プラスチックの海岸・沈降過程
日向博文(愛媛大学)
11:10-11:405. 海洋流出マイクロプラスチックの物理・化学的特性に基づく汚染実態把握
鈴木 剛(国環研)
11:40- 12:106. プラスチックと関連化学物質の生物蓄積 
高田秀重・水川薫子(東京農工大)
Ⅱ.水生生物における影響評価の取組 座長:大久保信幸(水産機構技術研)
13:00-13:201. 環境省の取組概況(オンライン)
 長谷代子(環境省水・大気環境局海洋環境課海洋プラスチック汚染対策室)
柳澤俊輔(環境省水・大気環境局海洋環境課海洋プラスチック汚染対策室)
2.水生生物を対象としたマイクロプラスチック粒子の影響評価に向けた手法の検討
鍋谷佳希(みずほリサーチ&テクノロジーズ)
13:20―13:303. マイクロプラスチック共通試料を用いた毒性試験
大嶋雄治(九大院農)
13:30-13:554. 微細藻類および甲殻類曝露試験、底質曝露試験法の開発
日置恭史郎・南波紀昭(国環研)
13:55-14:205. 魚類、二枚貝、大型藻類、および環形動物曝露試験
羽野健志・伊藤真奈(水産機構技術研)
14:20-14:406. 種の感受性分布を用いたマイクロプラスチック粒子の有害性評価
岩崎雄一(産総研)
14:40-15:10休 憩
Ⅲ.プラスチックゴミ削減に向けた取り組み 座長:東海 正(海洋大)
15:10-15:401. マテリアルフロー解析による水域へのマイクロプラスチック負荷量の推定 -東京湾を例に
小野恭子(産総研)
15:40-16:102. 漁業資材のリサイクルと生分解性プラスチックへの代替化
貝田昂大,伊藤 翔,熊沢 泰生(ニチモウ)
16:10-16:403. ライフサイクル思考で見るプラスチック資源循環
中谷 隼(東大工/国環研)
Ⅳ. 総合討論
16:40-17:25総合討論
登壇者:講演者・座長
17:25-17:30閉会の挨拶
環境保全委員会委員長

開催趣旨

海洋におけるプラスチックゴミ汚染は人類が抱える大きな環境問題である。2019年の大阪ブルーオーシャンビジョンや、2022年の国連環境総会における国際条約に向けた決議の採択など、これまでに海洋プラスチックゴミの削減に向けた取り組みが始まっている。日本水産学会でも2017年にシンポジウム「水環境におけるプラスチックの汚染と影響」を開催し、研究を精力的に継続してきた。しかし、マイクロプラスチック(MP)と呼ばれる 5 mm以下のプラスチック片は2060年には水環境で1g/tonを越え、また底質にも蓄積し、今後も海洋と水生生物への汚染が進行すると予測さている。本シンポジウムでは、国内の環境分析および生態影響評価の専門家が集結し、その研究の進捗や汚染の現状を把握するとともに、多様な海洋生物を用いたMPの生態影響試験法や影響予測に向けた取り組みを紹介する。さらに、プラスチックゴミ削減に向けた取り組みを紹介し、今後、取り組むべき研究の方向性についても議論を深めたい。

参加費:無料(日本水産学会員・非会員問わずどなたでも無料でご参加できます)

参加方法:参加をご希望の方は、以下のシンポジウム参加申し込みフォームよりお申込みください。

https://forms.gle/nLUdqpCt8PrcLSZC7

オンライン参加の方には、Zoomのリンクをご登録いただいたメールアドレス宛に後日お知らせいたします。

問い合わせ先
日本水産学会水産環境保全委員会 幹事 帰山秀樹
Email: kaeriyama_hideki32(at)fra.go.jp
(at)を@に変えて送信してください。