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令和6年度日本水産学会春季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:東京海洋大学学術研究院海洋環境科学部門 鈴木秀和・土屋光太郎

令和6年度日本水産学会春季大会において「高校生による研究発表会」を3月29日(金)に東京海洋大学楽水会館1階大会議室にて対面式で実施した。過去の参加校、SSH指定校、海洋科学高校、首都圏の高校などを中心に約300校へ参加案内を郵送し、53校から合計76題の発表申し込みがあり、当日1題の辞退があったものの75題のポスター発表が行われた。春の大会における対面式発表は、実に5年ぶりであったが、参加者は引率教員および見学希望学生を含めると300名を超え、各ポスターの前では活発な質疑応答・討論がなされ、終始熱気に包まれていた。発表題目は従来の漁業や資源量、増養殖関連に加えて、マスクロプラスチック、環境DNA、淡水域や海域(干潟や磯焼け)の保全生態、水質浄化などの環境保全研究に取り組んだ演題が目を惹いた。これも、時流を捉えたものと解釈できるが、データ解析に関しては、昨今の統計解析法に基づく科学的説得力のある展開の発表もみられ、一般研究発表に肉薄する高いレベルのものであった。3つに区切られた討論時間を設けたことにより、発表者である生徒同士は勿論のこと、多数訪れた一般参加者とも活発な議論が交わされていた。賞の選出にあたっては、大会実行委員会指名の会員が分担して審査を行った。その結果、以下の通り、最優秀賞1題、優秀賞5題、奨励賞5題を選出した。授賞式は同日の14時より白鷹館1階講義室にて、審査結果の発表、受賞校へ賞状と記念品(図書券)の授与、大会実行委員長の挨拶と講評があり、次回大会の案内で発表会の幕を閉じた。

受賞校と演題は以下の通りである。

最優秀賞

  • 神奈川県立海洋科学高等学校
    「まぐろはえ縄漁業の効率化の可能性について」

優秀賞

  • 神奈川県立横須賀高等学校
    「横須賀高校に生息するトウキョウサンショウウオの継続的な保全活動」
  • 岐阜県立大垣北高等学校
    「岐阜のオオサンショウウオを守る!~生息地の分析と在来種の保全~」
  • 神戸大学附属中等教育学校
    「魚の聴力と学習能力によるコントロール」
  • 福岡工業大学附属城東高等学校
    「時間経過による魚類の光への認識の変化と適応までの時間の特定」
  • 山脇学園高等学校
    「ヌマエビ属の異なる明度における行動」

(学校名の五十音順)

奨励賞

  • 山陽学園高等学校
    「「市民は解決者になれる」シチズンサイエンスによる海洋ごみ問題解決の実践」
  • 東京都立日野台高等学校
    「ザリガニの体色変化と周囲の色彩に関する研究」
  • 長崎県立上五島高等学校
    「長崎県五島近海のタコツボ漁業に関する研究」
  • 長崎県立長崎鶴洋高等学校
    「魚は夜給餌すると脂がのるか」
  • 新潟県立十日町高等学校
    「ホトケドジョウ十日町集団の危機 -保全のための基礎調査-」

(学校名の五十音順)

本発表会の開催にあたり、ご参加いただいた高校生・中学生ならびに引率教員の皆様、審査員の皆様に厚くお礼申し上げます。さらに、毎年この発表会を経費面でご支援いただいている「一般財団法人 東洋水産財団(旧 一般財団法人 東和食品研究振興会)」に感謝申し上げます。

 

令和5年度日本水産学会秋季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:東北大学大学院農学研究科 藤井豊展

本大会の「高校生ポスター発表会」は,9月20日(水)に対面形式により開催された。大会ホームページ上の公募により、4校から4演題の発表申し込みがあった。当日は引率教員を含め計13名の参加があり、11:00~16:00の間に一般会員と同じ会場・時間帯でポスター発表が行われた(審査時間12:00~13:00)。発表の時間中、高校生同士はもとより、大学生や幅広い一般の参加者らとともに終始活発な議論が取り交わされていた。研究内容も、一般の研究発表と比べて遜色のない高いレベルのものばかりで、高校生ならではの柔軟且つ斬新なアイデアが随所で見受けられた。高校生発表の審査は、大会委員長、副委員長、総務委員、高校生発表担当の4名により:①研究の背景と意義;②研究の内容と成果;③プレゼンテーション資料と発表、の3項目に基づき採点評価し、その合計得点によって最優秀賞1題、奨励賞3題が選出された。授賞式は16:30から発表会場にて発表者とともに行われ、大会委員長からは総評とともに賞状が授与された。受賞校と演題は以下の通りである。

最優秀賞

奨励賞

  • 神戸高校総合理学科
    二枚貝と底生生物によるマイクロプラスチックの回収
  • 東京都立国分寺高等学校
    昆虫を用いた代替飼料~バッタ粉末を用いた鯉、ナマズの畜養は可能か~
  • 宮崎県立宮崎北高等学校
    宮崎県沿岸部の地形とマイクロプラスチックの分布

研究発表会の開催にあたり、ご参加いただいた高校生ならびに引率教員の皆様、審査委員の諸先生方に厚く御礼申し上げます。

 

令和5年度日本水産学会春季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:東京大学大気海洋研究所地域連携研究部門 早川淳

今大会における高校生による研究発表は、3月30日(木)にオンライン形式のみで実施し、従来の「高校生ポスター発表会」におけるポスターもしくはその電子ファイルの展示を行わない形式で実施したため、名称は「高校生発表会」とした。大会ホームページで発表を公募するとともに、過去の参加校,SSH,水産高校,首都圏の高校など299校に参加案内を郵送し、中学校1校を含む48校から合計86題の発表申し込みがあった。同一のZoomミーティングに10個のブレイクアウトルームを設定して第1~10会場とし、各発表者は事前に指定された会場で発表を行い、その他の参加者は会場間を自由に行き来できる形式とした。発表者は、パワーポイントまたはPDFファイルを用いて 10分程度の内容説明を行い、その後に会場の参加者および会場係との討論を実施した。発表内容は多彩であり、本学会の分野とすれば、食品加工、生態、行動生理、魚病、栄養・飼料、海藻、プランクトン、ベントス、水域汚染など幅広い分野の発表が行われた。会場ごとに会場係が各発表について研究内容と成果、当日の口頭説明、プレゼンテーション資料の3項目を採点評価した。その合計点数に基づいて審査を行い、大会委員長賞として最優秀賞および奨励賞を10会場からそれぞれ1題ずつ選出した。ただし、第1会場については2題が同点であったため、協議の結果、最優秀賞を2題選出した。同日の14:00から高校生発表と同じZoomミーティングにおいて表彰式を開催し、大会委員長より審査結果を発表した。表彰式では、Zoomを通してではあったが、受賞した高校生の素直な喜びの声や笑顔を見聞きすることができ、担当者として大変嬉しく感じた。
受賞校と演題は以下の通りである。

最優秀賞

奨励賞

  • 長崎県立長崎鶴洋高等学校
    「魚は夜給餌すると太るのか」
  • 山陽学園高等学校
    「海洋ごみ問題の解決に向けた市民協働の実践?「シビック・テック」活用による挑戦?」
  • 近畿大学附属新宮高等学校
    「サンショウ抽出液によるアマゴ寄生チョウモドキの最適駆虫条件」
  • 大阪府立岸和田高等学校
    「薬草ドクダミの魚病予防・治療への可能性」
  • 岐阜県立大垣北高等学校
    「岐阜県に生息する渓流性サンショウウオの生息適地モデルの作成と系統解析」
  • 富山県立富山中部高等学校
    「ドクターフィッシュの認識方法について」
  • 新潟県立海洋高等学校
    「地域特産品化を目指したキャビア生産に関する研究~ DNA 分析による雌雄判別法の開発~」
  • 福井県立若狭高等学校
    「星の見える次の日は晴れる?~観天望気は当たるのか~」
  • 福岡県立伝習館高等学校
    「伝習館高校,ニホンウナギのサンクチュアリづくり 9 年間を通して~持続的水環境維持に必要な水の流れと微生物~」

研究発表会の開催にあたり、参加いただいた高校・中学校の生徒ならびに引率教員の皆様、会場係の諸先生方に厚く御礼申し上げます。

 

令和4年度日本水産学会秋季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:宮崎大学農学部海洋生物環境学科 長野直樹

9月5日(月)に「高校生ポスター発表会」が対面形式で開催された。大会ホームページ上での公募に加えて、九州地方の水産高校やSSHなどに直接連絡を取りながら募集した結果、7校から12演題の発表申し込みがあった。発表当日は引率教員を含めると44名の参加があった。発表会は11:00~16:00の間に一般会員によるポスター発表と同じ会場で行われ、高校生同士は勿論のこと、多くの大会参加者を交えた活発な質疑応答と議論が展開されていた。発表内容は地域の環境問題、水産増養殖、水圏生物の生態、食品加工など多岐にわたり、一般の研究発表と比べても遜色のない優れたものであった。発表の合間に何度も説明のリハーサルをする高校生の姿が印象的であり、研究成果を積極的に説明する様子が伺えた。研究発表の審査は5名の若手研究者により厳密に行われた。研究内容、口頭説明、質疑応答、水産業や社会への波及効果について総合的に5段階評価を行った結果、最優秀賞1題、優秀賞2題、奨励賞9題が選出された。授賞式は15:00から発表会場にて発表者とともに開催し、大会委員長からは賞状が授与された。
受賞校と演題は以下の通りである。

最優秀賞

優秀賞

  • 宮崎県立宮崎北高等学校
    「マイクロプラスチックの回収効率の向上」
  • 群馬県立尾瀬高等学校
    「利根片品地域における水生昆虫調査と保全」

奨励賞

  • 栄東高等学校
    「マルスズキの個体による耳石の形状パターンの相違をもたらす原因の考察」
  • 宮崎県立延岡高等学校
    「微生物が水に及ぼす影響」
  • 宮崎県立延岡高等学校
    「メダカと水質の関係に変化はあるのか!?」
  • 宮崎県立宮崎海洋高等学校
    「宮崎港の底質調査・ヘドロ除去」
  • 宮崎県立延岡高等学校
    「外来植物に関する研究」
  • 福岡工業大学附属城東高等学校
    「博多湾におけるより良いアマモの移植方法の模索」
  • 福岡工業大学附属城東高等学校
    「和白潟の珪藻」
  • 宮崎県立延岡高等学校
    「グッピーの性転換~大豆イソフラボンを用いて~」
  • 宮崎県立宮崎海洋高等学校
    「サクラマス製品開発」

研究発表会の開催にあたり、参加いただいた高校の生徒ならびに引率教員の皆様、審査委員の諸先生方に厚く御礼申し上げます。

 

令和4年度日本水産学会春季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:日本大学生物資源科学部海洋生物資源科学科 福島英登

「高校生ポスター発表会」は,昨年度と同様にオンライン開催となった本大会に合わせ,本年度もオンラインで3月28日(月)に開催された。大会ホームページで発表を公募するとともに,過去の参加校,SSH,水産高校,首都圏の高校など約300校に参加案内を郵送した。45校から合計86題の発表申し込みがあり,引率教員を含めた参加者が320名を超える盛会となった。昨年度に倣い,3月26日(土)から29日(火)の4日間にオンデマンド方式によるポスターファイルを展示した。発表は,3月28日(月)9:50よりZoomミーティングのブレイクアウトルームを10会場用意し,それぞれの会場で10分程度の内容説明と討論を実施した。会場係には発表の進行だけでなく,討論も率先して行っていただいた。高校生同士の質疑も活発であっただけでなく,他校の指導教員や大学教員からも多くの助言やコメントが出るなど,オンラインの良さが発揮された高校生ポスター発表となった。発表内容は,様々な水圏生物の生態系の話から食品への利活用,地域の環境問題など多岐にわたり,環境DNA技術を用いた発表や地域資源の商品化に成功した報告もあった。会場ごとに審査を行い,研究内容と成果,当日の口頭説明,プレゼンテーション資料の3項目を採点評価し,その合計点数により受賞課題を決定した。審査の結果,大会委員長賞として最優秀賞,優秀賞,奨励賞を10会場からそれぞれ1題ずつ選出した。同日の14:30から高校生ポスターセッション第1会場にて表彰式を開催し,審査結果を発表した.表彰式ではZoomを通して高校生らしい喜びの声を聞くことができ,関係者にとって何よりの報労となった。
受賞校と演題は以下の通りである。

最優秀賞

優秀賞

  • 福岡県立嘉穂高等学校
    「ドチザメ血清中の抗菌因子の探索と同定」
  • 筑波大学附属駒場高等学校
    「ホタテガイの保存条件と貝柱グリコーゲンの関係」
  • 愛媛県立宇和島水産高等学校
    「マダイ種苗生産に関する研究Ⅸ 飢餓耐性調査と透明骨格標本観察によるマダイ仔稚の初期減耗要因の検討」
  • 東京都立大島海洋国際高校
    「藻類の食害生物による海の砂漠化への影響について」
  • 兵庫県立尼崎小田高校
    「チチブ類おける地理的隔離および生殖的隔離」
  • 長崎県立長崎北陽台高校
    「マツバクラゲの群体性ポリプの発見とその生活環について」
  • 尾道高等学校
    「尾道市向島沿岸における干潟底生生物の調査・研究」
  • 大阪高等学校
    「兵庫県内における環境DNA分析を用いた淡水性二枚貝の分布状況の把握」
  • 岐阜県立大垣北高校
    「なぜ揖斐川にオオサンショウウオがいないのか~オオサンショウウオの生息条件の解明~」
  • 聖光学院高等学校
    「特定の炭素源を用いた世界の岩塩に含まれる高度好塩菌の単離培養と同定」

奨励賞

  • 広島大学付属高等学校
    「釣具店のゴカイが絡まっているのはなぜか」
  • 福井県立若狭高等学校
    「海洋プラスチックごみが激変!~箸に姿を変えて現状を伝える~」
  • 福井県立若狭高等学校
    「音による魚の反応~金魚~」
  • 京都府立海洋高等学校
    「低利用資源の商品開発」
  • 山陽学園高等学校
    「瀬戸内海の海洋ごみ問題の解決に向けて~問題を「自分事」化する実践~」
  • 愛知県立時習館高等学校
    「夏の三河湾と周辺地域の環境と魚類調査~環境DNA網羅的解析~」
  • 浦和実業学園高等学校
    「酸素の微細気泡を用いたクルマエビ Marspenaeus japonicus の飼育」
  • 大阪高等学校
    「環境DNAを利用したムギツク(淀川)の生息調査に向けたプライマーの有効性について」
  • 徳島県立徳島科学技術高校
    「世界の食糧難を救う?アクアポニックス」
  • 岡山理科大学附属高等学校
    「ウナギはなぜ筒に入るのか」

後日,賞状のほかに副賞として「図書カード(最優秀賞は500円券:10枚,優秀賞は500円券:6枚,奨励賞は500円券:4枚)が授与された。
部活動の制限で充分に集まれなかったり,修学旅行先から参加したりと限られた状況の中,準備や発表に臨んでいただいた生徒の皆様,ならびに発表に至る全般や質疑応答,恐らくはその後のアフターケアなどでサポートいただいた指導教員の皆様に御礼申し上げます。
さらに,「高校生による研究発表会」を経費面で支援いただいている「一般財団法人 東洋水産財団」に感謝申しあげます。

 

令和3年度日本水産学会秋季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:北海道大学大学院水産科学研究院 藤森康澄,高橋勇樹

高校生によるポスター発表を,9月13日(月)~9月15日(水)にオンライン形式で実施した。大会ホームページで公募するとともに,過去の参加校,水産高校を含め約300校に参加案内を郵送した。その結果,12校から計16題の発表申込があった。今回は,オンデマンドでのeポスター発表とし,ホームページ上に10分程度の音声入り動画形式のファイルをアップロードしてもらい,上記期間中にチャット形式で記録された質問に対して回答を行う方式とした。発表内容は,環境問題のトピックとしても注目されているマイクロプラスチックに関するテーマから,地域の環境や生態,生物行動や養殖,食品に関連するテーマと幅広く,非常にユニークな手法や今後の展開が大きく期待できる内容も見られた。審査は,計10名の審査団で行い,研究内容・成果,口頭説明,プレゼンテーション資料に関して総合的に5段階で評価した。審査の結果,最優秀賞1題,優秀賞5題,奨励賞5題,特別賞5題を選出した。最優秀賞1題と優秀賞5題(順不同)は次の通りである。

最優秀賞

優秀賞

  • 浦和実業学園高等学校
    「外来種のカラドジョウは在来種のドジョウを絶滅に追いやるのか」
  • 山脇学園高等学校
    「カワリヌマエビ交雑種の色覚が導く行動」
  • 岐阜農林高等学校
    「希少生物タナゴ類とイシガイ類のすむ川づくり」
  • 並木中等教育学校
    「霞ヶ浦産アメリカナマズの消化管内マイクロプラスチックの研究」
  • 巣鴨高等学校
    「アユのなわばり意識から生じる行動特性」

参加いただいた高校の生徒の皆さん並びに指導教員の皆様,審査委員の諸先生方に厚く御礼申しあげます。さらに,「高校生による研究発表会」を経費面で支援いただいている「一般財団法人 東洋水産財団」に感謝申しあげます。

 

令和3年度日本水産学会春季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:東京海洋大学学術研究院海洋生物資源学部門 二見邦彦

初めての試みとなるオンラインでの「高校生ポスター発表会」を3月28日(日)に実施した。大会ホームページで公募するとともに,過去の参加校,SSH,水産高校,首都圏の高校など約300校に参加案内を郵送した。48校から合計88題の発表申し込みがあり,引率教員を含めた参加者が360名を超える盛会となった。3月26日(金)から29日(月)の4日間にオンデマンド方式によるポスターファイルの展示を行い,3月28日(日)にZoomミーティングのブレイクアウトルームを10会場用意し,それぞれの会場で10分程度の内容説明と討論を実施した。10名の会場係のご助力により高校生同士の質疑も活発に誘導していただき,これまでになく,意義深い高校生ポスター発表になった。発表内容は,地域の環境問題や食品加工,基礎生物学と多岐にわたり,一般研究発表と遜色のないものも多く見受けられた。会場ごとに会場係と大会実行委員により審査を行い,事前に提出された要旨とポスター,および当日の口頭説明を採点評価し,審査点数の合計により受賞課題を決定した。審査の結果,大会委員長賞として最優秀賞,優秀賞,奨励賞を10会場からそれぞれ1題ずつ選出した。14:30から高校生ポスターセッション第1会場にて表彰式を開催し,審査結果を発表した。
受賞校と演題は以下の通りである。

最優秀賞

優秀賞

  • 広島大学附属高等学校
    「親の性格は繁殖に影響するのか-ゼブラフィッシュを用いた検証-」
  • 福井県立若狭高等学校
    「シラサエビを守る」
  • 東京都立府中東高等学校
    「クエにおけるオレンジ色LED照射の効果」
  • 尾道高等学校
    「尾道市向島沿岸における干潟底生生物の調査・研究」
  • 岐阜県立岐山高等学校
    「トビ棘口吸虫の生態と形態」
  • 長崎県立長崎北陽台高等学校
    「フトヘナタリの木登り行動の解明~なぜ登る?その適応意義を考える~」
  • 奈良学園登美ヶ丘高等学校
    「奈良学園登美ヶ丘キャンパスにおける魚類が安定して生息できる環境の創出について」
  • 兵庫県立尼崎小田高等学校
    「兵庫県南東部産セトウチサンショウウオHynobius setouchiのミトコンドリアDNA解析」
  • 福井県立若狭高等学校
    「サワラの知られざる魅力に迫る 独自の地域ブランド化へ」
  • 岐阜県立大垣北高等学校
    「岐阜県大垣市に生息するマホロバサンショウウオ(Hynobius guttatus) の生活史の解明2」

奨励賞

  • 浦和実業学園中学校・高等学校
    「光単一環境におけるマダイの色揚げ効果?マダイの体外光環境の調節による褐色化防止?」
  • 福井県立若狭高等学校
    「ウミウシのペット化~ウミウシの飼育~」
  • 大阪府立岸和田高等学校
    「岸和田高校に残る謎の標本の正体を探る」
  • 長崎県立長崎鶴洋高等学校
    「二酸化炭素麻酔でハダムシ駆除」
  • 福岡工業大学附属城東高等学校
    「博多湾内におけるウミホタル生息調査~ウミホにとってのアネシスとは~」
  • 岐阜県立大垣北高等学校
    「水温の違いがオオミジンコの運動に与える影響について」
  • 福井県立若狭高等学校
    「貝殻の有効利用」
  • 富山県立富山中部高等学校
    「ハゼ科魚類とテッポウエビ類が共生に至るまで」
  • 新潟県立十日町高等学校
    「十日町市に生息するシナイモツゴの地域間変異」
  • 岐阜県立大垣北高等学校
    「岐阜県内のタヌキモ類について」

後日,賞状のほかに副賞として「一般財団法人 東洋水産財団」よりカップ麺(最優秀賞には3ケース,優秀研究賞には2ケース,奨励賞には1ケース)が授与された。

前例のない手探りでのオンライン開催に参加いただいた生徒,並びに入室や質疑応答でサポートいただいた指導教員の皆様に御礼申し上げます。さらに,毎年「高校生による研究発表会」を経費面で支援いただいている「一般財団法人 東洋水産財団」に感謝申し上げます。


 

(令和2年度秋季大会はCOVID-19の感染拡大に伴い開催を中止する決定を理事会で承認。)


 

(令和2年度春季大会はCOVID-19の感染拡大に伴い開催を取り止めたが,講演要旨集の発行により研究発表はなされたものとする決定を理事会で承認。シンポジウムや講演会等はみなし開催,延期または中止となった。)

 

令和元年度日本水産学会秋季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:福井県立大学海洋生物資源学部海洋生物資源学科 富永 修

「高校生による研究発表会」を、9月8日(日)に実施した。大会ホームページ上での公募に加えて、中部地方を中心に全国の水産高校や福井県とその近隣県の高校などに直接連絡を取りながら10校を目標に募集した。その結果、8校から27演題の発表申し込みがあった。発表当日は引率教員13名、生徒101名の参加があり、大会受付前のホールに設置した発表会場では、多くの大会参加者が高校生発表に参加し議論していた。高校生の発表は、地域の環境問題や食品加工、基礎生物学の内容まで多岐にわたっており、本大会のポスター発表に負けないくらいの熱気があった。11:00~13:00を審査時間とし、審査は若手研究者を中心にした審査委員11名により厳重におこなわれた。審査方法は、前もって要旨を熟読し、内容が優れていると思うポスターを数題選んだうえでポスター発表を聞き質疑応答時間を持った。上位3題以上5題以下に順位をつけて審査用紙に発表番号、タイトルとともに、必ずコメントを記入した。科学的に優れているかを判断基準として、委員全員の順位合計点で受賞課題を決定した。審査の結果、最優秀賞1題、優秀賞3題を選出した。授賞式は15:00から発表会場にて発表者全員とともに開催し、大会委員長からは賞状と副賞の図書カードが授与された。
受賞校と演題は以下の通りである。

最優秀賞

優秀賞

  • 沖縄県立沖縄水産高等学校
    「沖縄県産フルーツフィッシュの開発」
  • 岩手県立宮古水産高等学校
    「スマートフォンを使い操船体験のできる模型船舶の製作」
  • 愛知県立木曽川高等学校
    「国の天然記念物「イタセンパラ」の保護に係わる活動の研究 ~ 木曽川のイタセンパラはどうして激減したのか?~」

研究発表会の開催にあたり、参加いただいた高校の生徒並びに引率教員の皆様、審査委員の諸先生方に厚く御礼申し上げます。

 

平成31年度日本水産学会春季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:東京海洋大学学術研究院 髙橋希元

平成31年度日本水産学会春季大会において「高校生による研究発表会」を,3月28日(木)に実施した。過去の参加校、SSH、水産高校、首都圏の高校を中心に約300校へ参加案内を郵送し、46校から合計76題の発表申し込みがあり、当日2題の辞退があったものの74題のポスター発表が行われた(中学校1校、1題を含む)。参加者は引率教員および見学希望学生を含めると270名を超え、会場内に熱気が溢れる盛会であった。発表題目は環境、増養殖、生態、生化学、政策、利用加工など多岐にわたり、内容についても一般研究発表と遜色のない高いレベルのものが多数見受けられ、3つに区切られた討論時間を設けたことにより、発表者である高校生同士は勿論のこと、多数訪れた一般参加者とも活発な議論が交わされていた。ポスター賞の選出にあたっては、大会運営委員会委員が分担し、各演題に対し3名で審査を行った。その結果、以下の通り、最優秀賞1題、優秀賞5題、奨励賞4題を選出し、午後に開催された授賞式で審査結果を発表、受賞校へ賞状を授与した。

最優秀賞

優秀賞

  • 玉川学園高等部
    「造礁サンゴの白化メカニズム サンゴ-共生藻-細菌類の関係に着目して」
  • 岐阜県立岐阜高等学校
    「環境DNA定量解析を用いたアユの生物分布モニタリング」
  • 岐阜県立岐阜高等学校
    「環境DNA定量解析を用いたアユと冷水病菌の相互関係の調査」
  • 京都府立洛北高等学校
    「ゼブラフィッシュから見える世界」
  • 岐阜県立大垣北高等学校
    「オオミジンコの鉛直方向の定位に関する考察」

奨励賞

  • 福井県立若狭高等学校
    「マイクロプラスチックの海洋生物への影響」
  • 東京農業大学第一高等学校
    「キンギョの鮮やかな赤の源」
  • 福岡県立伝習館高等学校
    「柳川の掘割をニホンウナギのサンクチュアリにする研究」
  • 神奈川県立横須賀高等学校
    「サバに寄生するアニサキスについて~2151匹のアニサキスを採取してわかったこと~」

賞状のほかに、副賞として希望するベルソーブックスを、最優秀研究賞には3冊、優秀研究賞には2冊、奨励賞には1冊授与した。さらに「一般財団法人 東和食品研究振興会」よりカップ麺が授与された。

参加校の生徒並びに引率教員の皆様に御礼申し上げる。さらに、毎年「高校生による研究発表会」を経費面で支援いただいている「一般財団法人 東和食品研究振興会」に感謝申し上げます。

 

平成30年度日本水産学会秋季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:福山大学生命工学部海洋生物科学科 水上雅晴

「高校生による研究発表会」を、9月16日(日)に実施した。大会ホームページ上での公募に加えて、中・四国地方を中心に水産高校やSSHなどに直接連絡を取りながら12校を目標に募集した結果、8校から9演題の発表申し込みがあった。発表当日は引率教員を含めると49名の参加となり、発表会場も大会受付前のホールに設置したことから、多くの大会参加者が高校生発表に耳を傾けていただき盛会であった。発表内容は多岐にわたり、初めは高校生にも緊張する表情が目立っていたが、後には各々の研究成果を活発に討議する様子が伺えた。発表中は11:00~12:00を審査時間とし、採点には大会委員長を含む計6名による審査委員会を設け、研究の背景・目的・手法、口頭説明、質疑応答、プレゼンテーション資料および研究成果の5項目について各5段階評価を行い、委員全員の合計点で審査した。審査の結果、最優秀賞1題、優秀賞2題を選出した。授賞式は13:00から発表会場にて発表者全員とともに開催し、大会委員長からは賞状と副賞の図書カードが授与された。
受賞校と演題は以下の通りである。

最優秀賞

  • 尾道高等学校
    「尾道市向島沿岸における干潟底生生物の調査研究」

優秀賞

  • 京都府立海洋高等学校
    「小さな敵を探せ!!Ⅱ-日本海で見つけた大きな問題-」
  • 清心女子高等学校
    「ミズクラゲにおける感覚器と傘の開閉運動の関係」

研究発表会の開催にあたり、参加いただいた高校の生徒並びに引率教員の皆様、審査委員会の諸先生方に厚く御礼申し上げます。

 

平成30年度日本水産学会春季大会
「高校生による研究発表」開催報告

担当:東京大学大気海洋研究所 猿渡敏郎、早川 淳

「高校生による研究発表会」を,3月28日(水)に実施した。過去の参加校、SSH、水産高校、首都圏の高校を中心に案内を郵送し、48校から合計78題(うち、当日一題辞退)の発表申し込みがあった。引率教員を含めると230名ほどの参加となり、盛会であった。発表内容は多岐にわたり、その内容も決して一般研究発表と遜色のないものも多数見受けられた。高校生同士の交流を図るために、発表を説明するコアタイムを三つに区分し、時間ごとに交代を即す場内アナウンスを行った。発表演題数が多かったことから、採点には大会運営委員会委員全員であたった。一演題を3名の審査員が採点し、その平均点により順位を付けた。最優秀研究賞 一題、優秀研究賞 五題、奨励賞 十三題を授与した。受賞校と演題は以下の通り。

最優秀研究賞

  • 長崎県立長崎北陽台高等学校
    「ヨロイイソギンチャクは海の砂漠化を食い止める鍵となるのか ~ヨロイイソギンチャクの白化メカニズムの解明を目指して~」

優秀研究賞

  • 長崎県立長崎北陽台高等学校
    「アラレタマキビのおんぶ行動の謎に迫る」
  • 愛媛県立宇和島水産高等学校
    「マダイPagrus majorの仔稚魚期における骨格形成」
  • 高槻中学校・高等学校
    「ハレム形態を持つ雌性先熟魚2種におけるハレム構造・生態の違い」
  • 愛知県立三谷水産高等学校
    「マルチコプター(ドローン)を活用した海洋調査の取り組み」
  • 岐阜県立岐阜高等学校
    「守れ!ふるさとのカスミサンショウウオⅨ ~GISと環境DNAを用いた新規生息地の未来予想~」

奨励賞

  • 城北学園 城北高等学校
    「アルギン酸とカラギーナンからなるIPNと可食性フィルムの作成」
  • 浦和実業学園高等学校
    「緑色光照射が及ぼすヒラメの成長速度の変化」
  • 沖縄県立沖縄水産高等学校
    「沖縄県産フルーツフィッシュの開発」
  • 静岡理工科大学静岡北高等学校
    「麻機遊水地におけるミドリムシ類の分布と生態 麻機遊水地の低質を用いた培養液による増殖の違い」
  • 宮城県仙台第三高等学校
    「ヨロイイソギンチャクと褐虫藻の共生関係に迫る」
  • 埼玉県立松山高校
    「アニサキスのトランスポゾンはサケ目から来たのか?」
  • 熊本県立天草拓心高等学校マリン校舎
    「カヤノミカニモリの産卵と生活史の研究」
  • 愛知県立時習館高等学校
    「三河湾の環境調査」
  • 神奈川県立海洋科学高等学校
    「鉄イオン溶出体がヘドロ分解とアマモ生育にもたらす影響」
  • 岐阜県立岐阜高等学校
    「環境DNAを用いた長良川・揖斐川の魚類の分布調査」
  • 福岡県立伝習館高等学校
    「柳川の掘割をニホンウナギのサンクチュアリにする研究」
  • 宮城県仙台第三高等学校
    「アカヒレタビラの保全にむけて」
  • 宮城県仙台第一高等学校
    「宮城県内に生息するメダカのルーツを探る -環境DNAを用いたメダカの調査法の確立-」

賞状のほかに、副賞として希望するベルソーブックスを、最優秀研究賞には5冊、優秀研究賞には3冊、奨励賞には1冊授与した。さらに「一般財団法人 東和食品研究振興会」よりカップ麺が授与された。

参加校の生徒並びに引率教員の皆様に御礼申し上げる。さらに、毎年「高校生による研究発表会」を経費面で支援いただいている「一般財団法人 東和食品研究振興会」に感謝申し上げます。


 

(平成29年度秋季は日本水産学会創立85周年記念国際シンポジウムを開催したたため高校生による研究発表の開催はありませんでした)


 

平成29年度日本水産学会春季大会
「高校生による研究発表」受賞報告

2017年3月28日(火)に「高校生による研究発表」を実施した。全国から38校が参加し(1校は見学・聴講),56題の発表があったが,その内容は一般の研究発表と比べても遜色のない優れたもので,一般会員を交えて活発な質疑応答と議論が展開されていた。今大会では生徒および引率教員を含めて約210名の参加となり,春季大会としては連続で200名を超えた。研究発表の審査にあたっては,多岐にわたる研究内容に対応するため,研究分野の異なる6名の大会実行委員が審査員となって採点評価した。審査は,科学的な研究としての妥当性,研究内容を自身の言葉で明確に説明しているか,新規性,考察の深さ,高校生らしい視点,地域の水産業や社会への波及効果等を考慮して行われた。審査結果をもとに,金賞4題,銀賞6題,銅賞10題,奨励賞8題を選定し,受賞者への表彰を行った。金賞の4題は次の通り(順不同)である。

  • 「タマキビの生態に関する研究~タマキビが潮汐変化を認識するメカニズムの解明を目指して~」
    (長崎県立長崎北陽台高等学校)
  • 「大村湾のタコクラゲの青色の謎と「タコクラゲ-褐虫藻」共生メカニズムの解明の基礎研究」
    (長崎県立長崎北陽台高等学校)
  • 「低温下での緑色光照射が及ぼすヒラメの成長速度の変化」
    (浦和実業学園中学校・高等学校)
  • 「ユーグレナによる食品系含塩タンパク質未利用資源(廃しょうゆ)の活用について」
    (福岡工業大学附属城東高等学校)

この高校生研究発表と情報交換の機会を経費面で支援下さった「一般財団法人東和食品研究振興会」に感謝申し上げます。

 

平成28年度日本水産学会秋季大会
「高校生による研究発表」授賞報告

2016年9月9日(金)および10日(土)に「高校生による研究発表」を実施し, 近畿圏とその近隣から参加のあった高校7校の12題のポスターに対して 審査結果をもとに最優秀賞1件,優秀賞2件,奨励賞9件を選定し, 受賞者への表彰を行った。
今大会の登録参加者は発表生徒(共著者含む)45名,共著者以外の生徒34名の 生徒計79名,教員11名で,地域特有の課題や,高校生らしい視点で捉えた 課題について一般会員を含む多くの方々がポスターの前で高校生からの説明を受け, 活発な質疑応答と議論を展開していた。
研究発表の審査にあたっては,多岐に渡る研究内容に対応するため, 研究分野の異なる11名の大会実行委員が審査員となって採点評価した。 審査方針として,科学的な研究としての妥当性,研究内容を自身の言葉で 明確に説明しているか,新規性,考察の深さ,さらに高校生らしい視点や, 地域課題の捉え方,地域の水産業や社会への波及効果等に考慮して行われた。
最優秀賞1題と優秀賞2題(順不同)は次の通りである。

最優秀賞

  • 「環境DNA手法を用いたカワバタモロコ調査方法の検討」
    (兵庫県立農業高等学校)

優秀賞

  • 「イワガキの赤ちゃん捕まえろ大作戦!!」
    (京都府立海洋高等学校)
  • 「淡水魚の塩分耐性とイオン濃度調節の系統的比較」
    (京都府立嵯峨野高等学校)

この高校生研究発表と情報交換の機会を経費面で支援下さった「一般財団法人東和食品研究振興会」に感謝申し上げます。

 

平成28年度日本水産学会春季大会
「高校生による研究発表」授賞報告

2016年3月28日(月)に「高校生による研究発表」を実施し,これまでの参加件数を大きく上回る43校,59題のポスターに対して審査結果をもとに金賞4件,銀賞6件,銅賞13件,奨励賞7件を選定し,受賞者への表彰を行った。 今大会では登録参加者も生徒184名,教員53名と過去最大となり,地域特有の課題や,高校生らしい視点で捉えた課題も多く,一般会員を含む多くの方々がポスターの前で高校生からの説明を受け,活発な質疑応答と議論を展開していた。研究発表の審査にあたっては,多岐に渡る研究内容に対応するため,研究分野の異なる10名の大会実行委員が審査員となって採点評価した。審査方針として,科学的な研究としての妥当性,研究内容を自身の言葉で明確に説明しているか,新規性,考察の深さ,さらに高校生らしい視点や,地域課題の捉え方,地域の水産業や社会への波及効果等に考慮して行われた。
金賞の4題は次の通り(順不同)である。

  • 「ミズクラゲポリプの共食いに関する研究」
    (長崎県立長崎北陽台高等学校)
  • 「ホタテ貝殻を用いた銅イオンの吸着」
    (城北高等学校)
  • 「要らないアオサを有効利用」
    (横浜市立サイエンスフロンティア高校)
  • 「瀬戸内海の海底ごみ問題の解決に向けての取り組み」
    (山陽女子高等学校)

この高校生研究発表と情報交換の機会を経費面で支援下さった「一般財団法人東和食品研究振興会」に感謝申し上げます。


 

(平成27年度日本水産学会秋季大会では「高校生による研究発表」の開催はありませんでした)

 

平成27年度日本水産学会春季大会
「高校生による研究発表」授賞報告

2015年3月29日(日)に「高校生による研究発表」を実施し,これまでの参加件数を大きく上回る32校,53題のポスターに対して審査結果をもとに金賞4件,銀賞6件,銅賞13件,奨励賞7件を選定し,受賞者への表彰を行った。 今大会では登録参加者も生徒136名,教員45名と過去最大となり,地域特有の課題や,高校生らしい視点で捉えた課題も多く,一般会員を含む多くの方々がポスターの前で高校生からの説明を受け,活発な質疑応答と議論を展開していた。研究発表の審査にあたっては,多岐に渡る研究内容に対応するため,研究分野の異なる15名の大会実行委員が審査員となって採点評価した。審査方針として,科学的な研究としての妥当性,研究内容を自身の言葉で明確に説明しているか,新規性,考察の深さ,さらに高校生らしい視点や,地域課題の捉え方,地域の水産業や社会への波及効果等に考慮して行われた。
金賞の4題は次の通り(順不同)である。

  • 「ホヤの利用拡大を通じた専門高校連携による被災地域活性化への取組み」
    (宮城県水産高等学校)
  • 「若狭の里海における六次産業化の挑戦」
    (福井県立若狭高等学校)
  • 「褐藻類を原料とする高吸水性高分子の作成」
    (城北高等学校)
  • 「芝浦運河に出現する珪藻種と珪藻殻の利用法」
    (東京工業大学付属科学技術高等学校)

この高校生研究発表と情報交換の機会を経費面で支援下さった「一般財団法人東和食品研究振興会」,並びに各発表チームへの参加記念品を寄贈下さった東洋水産株式会社に感謝申し上げます。