令和6年度水産環境保全委員会研究会「琵琶湖における環境変動と漁業生産の変化:瀬戸内海と比較して考える」

日時:令和6年9月27日(金)9:30~16:30

企画責任者:今井一郎(北大)・児玉真史(水産機構)・酒井明久(滋賀水試)・大塚泰介(琵琶博)

場所・方法:第3会場 およびZoomによるハイブリッド形式

プログラム

1.開会水産環境保全委員会委員長
2.趣旨説明今井一郎(北大院水)
3.話題提供
 I.琵琶湖における環境変動と貧栄養化、漁業生産の減少
 1)琵琶湖における栄養塩流入負荷量と水質等の推移大山明彦(滋賀水試)
 2)プランクトンの変動根来 健・大塚泰介(琵琶博)
 3)漁業生産の変動
  ○近年のアユ資源の状況について尾崎友輔(滋賀水試)
  ○ホンモロコおよびニゴロブナの0歳魚の資源状況について根本守仁(滋賀水試)
  ○近年のセタシジミの資源変動と親貝の肥満度の関係孝橋賢一・井戸本純一(滋賀水試)
昼休憩
 II.湖底耕耘の可能性
 4)湖底耕耘の可能性:休眠期細胞の活用今井一郎(北大院水)
 5)琵琶湖における湖底耕耘による漁場生産力回復への試み大山明彦(滋賀水試)
 III.瀬戸内海における近年の環境変動と水産資源
 6)瀬戸内海における水産資源の動態:温暖化/貧栄養化の影響を受けている資源山本昌幸(福井県立大)
 7)水質-低次・高次生物の繋がりから見た栄養塩・水温に対するイカナゴ資源の応答相馬明郎(大阪公立大)
休憩
4.総合討論進行:企画責任者(15:15~16:25)
5.閉会水産環境保全委員会副委員長

開催趣旨

琵琶湖では、近年アユやニゴロブナ、ホンモロコ、セタシジミといった固有の水産資源の生産不良が顕在化している。この原因として、気候変動、全循環の停止・短期化、貧栄養化といった環境変化の直接的・間接的影響による、生態系構造の変化や生産力・環境収容力の低下が指摘されている。本研究会では、こうした背景をふまえ琵琶湖における環境、水産資源の現状を概観するとともに、先行して研究や取り組みが進んでいる瀬戸内海と比較して議論することによって相互理解を深め、それぞれに必要な研究の方向性と対策の検討に資することを目的とする。

参加費:無料(日本水産学会員・非学会員問わずどなたでも無料でご参加できます)

参加方法:参加をご希望の方は、以下のシンポジウム参加申し込みフォームよりお申込みください。

https://forms.gle/xKTmzUR5pFrcssg4A

オンライン参加の方には、Zoomのリンクをご登録いただいたメールアドレス宛に後日お知らせいたします。

問い合わせ先
日本水産学会水産環境保全委員会 幹事 帰山秀樹
Email: kaeriyama_hideki32(at)fra.go.jp
(at)を@に変えて送信してください。