令和5年度水産環境保全委員会シンポジウム「近年の日本沿岸における赤潮:発生の特徴と新たな対策を考える」
日 時:令和5年3月28日(火)9:25-17:45
開催方法:ハイブリッド(東京海洋大学品川キャンパス + Zoomオンライン)
企画責任者:今井一郎(北大院水)・西谷 豪(東北大院農)・栗林貴範(道総研)・児玉真史(水産機構技術研)
プログラム:
1.開会・・・水産環境保全委員会委員長 9:25-9:30
2.赤潮の発生と防除対策:主旨説明にかえて・・・今井一郎(北大院水) 9:30-10:00
3.話題提供
I.赤潮発生,予察,対策の現状 10:00-12:00
1)瀬戸内海東部・・・小川健太(香川赤潮研)・秋山 諭(大阪環農水研)・妹背秀和(兵庫水技セ)・高木秀蔵(岡山水研)・嵐 俊右(徳島農水総技セ)
2)瀬戸内海西部・豊後水道・土佐湾・・・占部敦史・上村海斗(高知水試)・鬼塚 剛・外丸裕司(水産機構技術研)
3)伊勢湾・三河湾・英虞湾・・・二ノ方圭介(愛知水試)・奥村宏征(三重水研)
4)日本海西部・・・鬼塚 剛(水産機構技術研)・清川智之(島根水技セ)・鈴木雅巳(兵庫水技セ)・福本一彦(鳥取栽漁セ)・柿並宏明(山口水研セ)・坂本節子(水産機構技術研)
5)九州北部海域・・・青木一弘(水産機構資源研)・山砥稔文(長崎水試)・津城啓子(佐賀玄海水振セ)・山口創一(九大院総理工)
6)八代海・・・杉松宏一・紫加田知幸(水産機構技術研)・向井宏比古(熊本水研セ)・今吉雄二(鹿児島水技セ)・浦 啓介(東町漁協)
<昼休憩> 12:00-13:00
Ⅱ.北海道東部太平洋赤潮 13:00-14:30
1)2021年秋に発生した北海道の赤潮~その発生過程と特徴~・・・宮園 章・西田芳則・有馬大地・安永倫明・稲川 亮(道中央水試)・美坂 正・安東祐太朗(釧路水試)・黒田 寛(水産機構資源研)
2)2021年道東大規模有害赤潮による被害を眺める・・・髙嶋孝寛(道中央水試)・中川 工(北海道)
3)Karenia selliformisの毒性についての新知見・・・湯浅光貴・内田 肇・紫加田知幸(水産機構技術研)・山﨑康裕(水大校)
<休憩> 14:30-14:45
Ⅲ.新たな対策 14:45-16:45
1)九州北部海域における有害赤潮の自動広域モニタリングシステムの構築・・・山砥稔文・遠山陽香・戸澤 隆・高田順司(長崎水試)
2)寄生性渦鞭毛藻を利用した赤潮・貝毒発生防除への新たな可能性・・・西谷 豪(東北大院農)・山本圭吾・中嶋昌紀(大阪環農水研)・中山奈津子(水産機構技術研)・夏池真史(函館水試)・柴田佳紀・緑川祥太朗・大越和加(東北大院農)・山口峰生(水産機構技術研)
3)種間競合による有毒プランクトン抑制の試み~大阪湾の海底耕耘~・・・山本圭吾(大阪環農水研)
4)藻場を活用した有害有毒藻類ブルームの発生しにくい環境の創出・・・稲葉信晴(寒地土研)・今井一郎(北大院水)
4.総合討論 16:45-17:40
5.閉会・・・水産環境保全委員会副委員長 17:40-17:45
企画の趣旨:
近年の日本沿岸における赤潮の発生状況は,2021年の北海道沿岸でのカレニア・セリフォルミスの大規模の発生など,新たな海域や原因種で漁業被害をともなう発生が報告され,様相が変わってきている。他方,西日本を中心に長年にわたりモニタリングや継続的な研究が行われ,発生予察技術や対策技術に関する知見の蓄積及び赤潮発生に関するシナリオの構築が進んでいる。本シンポジウムでは,これらを概観するとともに,海域間の赤潮発生の特徴の比較や既存技術の他海域への適用の可能性ならびに新たな赤潮対策技術の将来性について議論することを目的とする。
参加費:無料(日本水産学会員・非学会員問わずどなたでも無料でご参加できます)
参加方法:
参加をご希望の方は、以下のシンポジウム参加申し込みフォームよりお申込みください。
https://forms.gle/LnuiYsaoHhjVHQ2c7
オンライン参加の方には、Zoomのリンクをご登録いただいたメールアドレス宛に後日お知らせいたします。
問い合わせ先:
〒060-0819 札幌市北区北19条西11丁目
地方独立行政法人 北海道立総合研究機構本部
日本水産学会水産環境保全委員会 幹事 栗林 貴範
Tel: 011-747-2809 Fax: 011-747-0211
Email: kuribayashi-takanori(at)hro.or.jp
(at)を@に変えて送信してください。