第74回漁業懇話会講演会「洋上風力発電の導入と漁業協調:現状と課題」

日時

2023年3月28日

場所

東京海洋大学品川キャンパス(春季大会 第5会場)

企画責任者

河邊 玲(長大海セ)・向井 徹(北大院水)・八木光晴・清田雅史(長大院水環)・甘糟和男(海洋大)

プログラム

13:30~13:35 開会挨拶・趣旨説明 漁業懇話会委員長
Ⅰ.洋上風力発電導入における漁業協調の現状と課題 座長:河邊 玲(長大海セ)
13:35~14:15 1.世界で発展する洋上風力発電と日本の課題(海域設定、漁業協調) 織田洋一(長大海洋未来)
14:15~14:45 2.発電事業者としての浮体式洋上風力発電開発における漁協共生の課題と取り組み 福岡達也(九電みらいエナジー)
14:45~15:15 3.洋上風力発電の導入に向けての課題:漁業協調の現在地 石谷 誠((株)はまげん)
15:15~15:20 休憩
Ⅱ.漁業協調に向けた課題解決への取り組み 座長:向井 徹(北大院水)
15:20~16:00 1.洋上風力発電と漁業協調:東アジア先進地・台湾の事例 葉 信明(国立台湾水試)
16:00~16:40 2.漁業協調に関係した魚類・甲殻類の行動調査の事例:発電施設の魚礁効果と生息場所間の連結性 佐々木幾星(長大院水環)
16:40~16:45 休憩
Ⅳ.総合討論
16:45~17:25 総合討論 司会:河邊 玲(長大海セ)
17:25~17:30 閉会挨拶 漁業懇話会副委員長

企画趣旨

2050 年のカーボンニュートラルの実現を目指し、今、再生可能エネルギーが注目されている。特に洋上における風力発電は高い導入ポテンシャルが期待されていることから、今後積極的に推進される可能性が高い。一方で、洋上風力発電の導入が各地で具体的に検討されるにつれて、多様な問題が顕在化している。特に再エネ海域利用法でも謳われている“漁業協調”は、何がどうなれば洋上風力発電と漁業が共生・協調したことになるのかの定義が定まっておらず、また具体策が地域やステークホルダーにより多様であることから、海洋再生可能エネルギー開発に関わる人たちは頭を悩ませながら試行錯誤を繰り返している状況にある。

本講演では、洋上風力発電開発と漁業協調に関して、国内外の様々な立場の人から話題提供をしていただき、海洋再生可能エネルギーの導入にあたり国内外の諸問題を整理するとともに、今後の展望について議論することを目的とする。