日本学術会議主催公開シンポジウム「わが国の水産養殖の未来像」(2019年12月19日開催)

本学会共催のもの,下記のとおり開催いたします。ぜひご参加くださいますようお願いいたします。

日時 2019年12月19日(木)13:00~17:00

場所 日本学術会議講堂(東京都港区六本木2-22-34)

参加費 無料(申込不要,当日先着順(定員250名))

プログラム

13:00-13:10 開会の挨拶
古谷 研(創価大学工学研究科,日本学術会議第二部会員)
座長:大竹臣哉(福井県立大学海洋生物資源学部)
13:10-13:40 「世界の水産物需給と養殖業の役割」
萩原篤志(長崎大学水産・環境科学総合研究科,日本学術会議連携会員)
13:40-14:10 「これからの養殖業に求められる技術的展開」
和田時夫(漁業情報サービスセンター、日本学術会議連携会員)
14:10-14:35 「育種における先行分野から:農業分野」
大澤 良(筑波大学生命環境系)
14:35-14:50 休 憩
座長:佐藤秀一(東京海洋大学学術研究院)
14:50-15:15 「育種における先行分野から:畜産分野」
勝俣昌也(麻布大学獣医学部)
15:15-15:50 「これからの養殖業が目指すべき方向」
八木信行(東京大学農学生命科学研究科,日本学術会議連携会員)
総合討論:パネルディスカッション
15:50-16:55 司会:潮 秀樹(東京大学農学生命科学研究科、日本学術会議連携会員)
パネリスト: 有路昌彦(近畿大学世界経済研究所、日本学術会議連携会員)
池田成己(湊文社)
小谷あゆみ(農業ジャーナリスト)
藤田仁司(水産庁増殖推進部栽培養殖課)
吉崎悟朗(東京海洋大学学術研究院)

企画趣旨

増大する水産物需要へ対応するため水産養殖業の持続可能な発展が国際的に期待され、国内的にもその成長産業化へ向けた政策展開が企図されている。一方、養殖業が全球的な産業として展開されるにしても、各国の養殖業は、その地理的・気候的条件や社会・経済的な状況、さらには文化的な背景の影響を受けて、養殖可能種や経営規模は多様なものとなる。生産性の向上を図り消費者のニーズに応える上で育種は効果的な手段である。しかし、わが国の場合、社会的な受容性や養殖の対象種や事業形態が多岐にわたることもあり、積極的かつ戦略的な取組みがなされてきたとは言い難い。また、例えば大西洋サケのように、新規技術の導入を容易にするとともに投資効果を高める上では、生産規模の拡大が一つの方向である。しかしながら、養殖施設の展開や対象種の選択において自然環境的な制約があるわが国においては、規模拡大にとどまらず多様な対応を考える必要がある。そこで、このシンポジウムにおいては、これからのわが国の養殖業のあり方について、育種などの技術的側面に加えて産業論や社会論の視点からも議論を行い、アカデミアにとどまらず広く社会に問題提起することを目的とする。

主催 日本学術会議食料科学委員会水産学分科会
共催 水産・海洋科学研究連絡協議会,日本農学アカデミー,日本水産学会,東京海洋大学
後援 全国漁業協同組合連合会,水産海洋学会,日本付着生物学会,日本魚病学会,国際漁業学会,日本ベントス学会,日本魚類学会,地域漁業学会,日仏海洋学会,日本海洋学会,日本水産増殖学会,マリンバイオテクノロジー学会,日本水産工学会,日本プランクトン学会,漁業経済学会,日本藻類学会,日本海洋政策学会

 

お問い合わせ先

佐野元彦(実行委員会)
E-mail: msano00@kaiyodai.ac.jp