第76回漁業懇話会講演会「スルメイカ不漁を受けての漁業・加工産業の変化と展望」

日程

令和7年3月26日(水) 13:15~16:50

場所

北里大学 相模原キャンパス

企画責任者

加藤慶樹(水産機構開発セ)・刀禰一幸(水産機構水大校)・片山知史(東北大院農)

プログラム

13:15~13:20開会の挨拶・趣旨説明
座長:刀禰一幸(水産機構水大校)
13:20~13:45近年のスルメイカの漁況と資源状況について
松井萌・宮原寿恵・森山丈継・西澤文吾・岡本俊(水産機構資源研)
13:45~14:10中型いか釣り船の操業状況
坂東博一(石川県漁協小木支所)
14:10~14:35いか産業の現状と課題
韮澤新太郎(全国いか加工業協同組合)
14:35~14:45休憩
座長:加藤慶樹(水産機構開発セ)
14:45~15:10不漁に対応する調査研究の取り組み
鈴木大智・溝口弘泰(水産機構開発セ)
15:10~15:35不漁に対応するためのいか産業の変化の実態と課題を把握する取り組み
刀禰一幸(水産機構水大校)、佐野雅昭・久賀みず保(鹿大水)
15:35~16:00不漁に対応した行政施策について
川上賢治(水産庁資源管理部管理調整課)
16:00~16:10休憩
16:10~16:40総合討論
16:40~16:50閉会挨拶

企画趣旨

スルメイカは、日本人にとって昔から馴染みのあるイカであり、国内で重要な水産資源である。その需要は大きく、生食利用から、塩辛や生珍味、乾燥珍味等に至るまで様々な加工製品が製造されるほど利用形態のすそ野は広く、その市場規模も大きい。しかしながら近年、スルメイカの不漁が続いており、国内漁獲量は2010年の20万tから2023年には2万t程度にまで減少している。漁獲量減少に伴い、漁業者はその漁業経営の維持が困難となっている。また、漁業者のみならず、国内いか加工業者においても加工原料の確保に苦慮している状況にある。

本講演会では、スルメイカの不漁を受けた漁業現場、加工業界の現状を把握したうえで、研究者としてどのような貢献が可能であるか、漁政の立場からどのような施策を検討することができるか、包括的に議論する。総合討論では、今後必要な検討課題を明らかにし、いか漁業・産業の新たな展開を議論する。