第72回漁業懇話会講演会「ギアテレメトリー(漁具運動情報遠隔測定)の現状~水産学シリーズ「テレメトリー」から14年~」

更新情報:
2020年3月16日 開催中止を掲載

新型コロナウイルスの感染拡大をうけ,令和2年度春季大会を中止したことにともない,本講演会の令和2年度春季大会中の開催を中止いたします。

日程令和2年(2020年)3月26日

場所:東京海洋大学品川キャンパス

企画責任者

光永 靖(近大農)・塩出大輔(海洋大)・鳥澤眞介(近大農)・内田圭一(海洋大)

プログラム
13:30
開会の挨拶(委員長)
1.近年のギアテレメトリー研究(大学研究者から)
座長 光永 靖(近大農)
1-1.長谷川浩平(北大院水)
「タチウオ曳縄漁業を対象にした漁具深度モニタリングシステムの開発」20分+5分
1-2.塩出大輔・内田圭一(海洋大)
「中層・底層定置網における海亀混獲回避手法の開発研究」20分+5分
(休憩)
14:30
2.近年のギアテレメトリー技術(水産業界から)
座長 塩出大輔(海洋大)
2-1.西山義浩(古野電気)
「漁業現場で使われているネットセンサーの紹介」20分+5分
2-2.南条俊明(ニチモウ)
「ギアテレメトリーによるトロール網の制御技術の紹介」20分+5分
(休憩)
15:30
3.バイオテレメトリーに学ぶ最新技術
座長 内田圭一(海洋大)
3-1.田中智一朗(田中三次郎商店)
「ドローンを利用したラジオテレメトリーシステムの開発」20分+5分
3-2.三田村啓理(京大院情)
「バイオテレメトリー技術の高度化:小型そして高精度へ」20分+5分
(休憩)
16:30
4.総合討論
閉会の挨拶(副委員長)
17:30
漁業研究者の集い(大学生協)

企画趣旨

平成18年度の日本水産学会シンポジウム「水産生物の行動と漁具の運動解析におけるテレメトリー手法の現状と展開」を基礎として,同年,水産学シリーズ〔152〕テレメトリー―水産動物の行動と漁具の運動解析―が出版され,初めてギアテレメトリーが提唱された。小型の発信機や記録計を水産生物に装着して行動情報を遠隔的に測定するバイオテレメトリー(バイオロギング)に倣い,水中における漁具の運動情報を遠隔的に測定することを意味する。あれから14年,テレメトリー手法は徐々に浸透し,日本水産学会大会でもバイオテレメトリーはもとより,ギアテレメトリーを用いた発表も目立つようになった。本講演会では近年のギアテレメトリーを用いた研究を紹介するとともに,最新のテレメトリー技術をバイオテレメトリーから学び,今後のギアテレメトリーを用いた漁業研究の可能性について,機器を提供する水産業界の方々とともに議論する。

問い合わせ先

光永 靖(近大農)
Email mittsu@nara.kindai.ac.jp